滋賀県大津市、菱屋町商店街。
かつて県下一の繁華街として栄え、現在でも創業100年以上の老舗も軒を連ねる
歴史のある商店街の一角が今回の計画地。

オーナーは大津プリンスホテルで修業を積んだ櫛田賢市シェフ。
ホテルのレストランとは趣を変え、温かで優しいイタリアの家庭料理をカジュアルに楽しめる
地域に根差した店にしたいとの要望を受けた。

シェフが店名に選んだのは「menu di oggi?」(イタリア語で「今日のごはん何？」の意。)
親しい友人の家にお邪魔したそんな感覚になれるアットホームな空間を目指すべく
店内は大きなダイニングテーブルを思わせるＬ字のカウンターを設置。建築当初の天井裏を見せる部分と、新しくきれいに仕上げる部分の対比で空間にメリハリを出した。
ファサードには木製の框戸を設置。天気の良い日には大きくあけ放つことにより、商店街とシームレスに
繋がる事が出来る。
その他にも、シェフの奥様がセレクトされた清水焼のタイルや琵琶湖の水草を使用したガラスのランプ
などオーナー夫妻の想いがこもった空間となった。

買い物帰りにふらっと。または仕事帰りに一杯。
絶品のお惣菜と厳選されたお酒を気軽に楽しめるお店に仕上がった。